皆さん、オ~ラ~、カタマールです!

先日、勝手に立ち上げましたスペイン2部リーグを応援する企画「セグンダ応援隊」

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今回からいよいよ22クラブを一つずつご紹介していきます!

記念すべき一つ目のクラブは今話題のチーム、日本代表FW岡崎慎司選手が加入したFCカルタヘナです。

下記のポイントに注目して見ていきましょう。

①クラブデータ

②注目の選手

③合わせてチェックしたい街の観光ポイント

④絶対食べたい地元グルメ

 

①クラブデータ

 

正式名称 : フットボル・クルブ・カルタヘナ(Fútbol Club Cartagena)

ホームタウン:ムルシア州カルタヘナ

創設年:1995年

チームカラー:黒と白

ホームスタジアム:カルタゴノバ (15,105人収容)

2020-21シーズン成績:セグンダ16位

 

街のサッカーの歴史は古く、母体である「スポルト・クルブ・カルタヘナ(Sport Club Cartagena)」の創立は1906年。途中いくつか名称を変更しながらカルタヘナ最大のクラブとしてリーグを戦うも深刻的な財政難に直面し、当時所属していたリーグからも脱退。1995年に新たなクラブとして「カルタゴノバFC(Cartagonova FC)」が創設され再スタートを切りました。2003年に現在の名称「FCカルタヘナ」に改名され現在に至ります。

プリメラでのプレー経験はなくセグンダ、セグンダB(現RFEF1部)のみ。セグンダ復帰1年目の昨シーズンはスタートダッシュに失敗するも、冬の移籍市場での積極的な補強が功を奏し、見事16位で残留を果たしました。

・プチ情報・

スペイン代表GKロベルト・サンチェス(Robert Sánchez)はカルタヘナ出身。幼少期に前身のカルタヘナFCでプレー。その後、UDレバンテの下部組織に入団しています。

②注目選手

FW岡崎慎司

 

やはり注目は日本代表FWの岡崎選手。夏の移籍市場最終日に加入が決定したことでチームへの合流は遅れましたが、そこはリーガでの実績も抜群のベテランFW。すぐさまフィットし、チームの信頼もすぐに得られるはずです。プリメラでの経験も豊富な技巧派MFアレックス・ガジャ―ル(Álex Gallar)の連携確立が得点量産のカギとなるでしょう。昨シーズン成績:26試合1得点1アシスト(1部 SDウエスカ)

FWルベン・カストロ(Rubén Castro)

 

1部、2部通算590試合228ゴール(9月11日現在)ラ・リーガのレジェンドと言っても過言ではないスペイン屈指のストライカー。セグンダでピチチ(得点王)を2度獲得し、40歳になった今でもチームの大エースとして得点を量産しています。最大の武器は絶妙な裏への抜け出しとシュートのうまさ。さらに味方を生かす気の利いたプレーも巧みで、岡崎選手とのゴールデンコンビに期待が膨らみます。昨シーズン成績 :42試合19得点3アシスト。

③合わせてチェックしたい観光ポイント

 

カルタヘナってどこにあるの?

カルタヘナはスペイン南東部、バレンシア州とアンダルシア州の間に位置するムルシア州にあります。

地中海に面し、昔から港町として栄えた美しい街なのですが、残念ながらアクセスがよいとは言えません。。。泣

まずカルタヘナには空港がありません。一番近いムルシアの空港に行くにもバスで1時間弱。さらにマドリードとの直行便がなく、バルセロナからのフライトも週に2日しかありません。大都市とのフライトが多いアリカンテの空港からバスが出ていますが、ムルシア乗り継ぎで合計3時間かかってしまいます。

では、どうやってカルタヘナまで行くか?

まず、マドリードからは国鉄レンフェ(RENFE)がおすすめです。乗り換えなしの長距離列車アルビア(ALVIA)、もしくは新幹線アベ(AVE)と組み合わせれば4時間~4時間40分ほどで到着します。マドリード→カルタヘナは毎日4~5本、カルタヘナ→マドリードは毎日8~9本運行しています。

バルセロナから行く場合、電車では乗り継ぎをしても8時間以上かかってしまいますので、飛行機+バスという組み合わせとなります。週に2日あるフライトで行くか、毎日最低3本は運航のあるアリカンテ空港まで行き、そこからバスを使ってムルシア経由でカルタヘナへ向かいます。所要時間はバルセロナ→アリカンテで約1時間、アリカンテ→ムルシア→カルタヘナ間をバスで約3時間の合計4~5時間といったところです。

カルタヘナへの旅はちょっとばかり根気が必要です。。。汗

カルタヘナってどんな町?

 

地中海に面した美しい港町です。その歴史はとても古く紀元前227年ごろまでさかのぼります。当時、この土地を支配していたフェニキア人の国「カルタゴ」の都市として誕生し、古代ローマ時代につけられた「カルタゴ・ノヴァ」という名が現在の名称の由来となりました。以後、この都市はどの時代でも地中海の覇権を争うための重要な戦略拠点として機能しました。現在でもスペイン海軍の基地はここカルタヘナにあります。

おすすめの観光ポイント

やはりおすすめはローマ時代の遺跡と美しい旧市街です。

カルタヘナの街は非常にコンパクトなので、1~2日あれば下記のポイントを周ることができます。

①旧市街(Casco Antiguo)

旧市街はデパートやホテル、レストランが集まる街の中心地で、国鉄レンフェの駅やバスターミナルもこの地区にあります。街の景観を楽しみながら、カルタヘナの港に向かってお散歩なんて素敵ですね。

②ローマ劇場

メリダ、カディスと並んでスペインで最も重要な古代ローマ時代の劇場の遺跡がここカルタヘナにあります。およそ7000人もの観客を収容した巨大な劇場がほぼそのままの状態で保存されており、国の重要文化財にも指定されています。まさに街の象徴といった存在です。

③コンセプシオン城(Castillo de la Concepción)


カルタヘナの街を見下ろす高台に建設されたお城ですが、建てられたのはローマ帝国時代よりずっと後、中世12~13世紀と言われています。当時のイベリア半島はそのほとんどがイスラム帝国の支配下にあったため、このお城は当初、イスラム様式の要塞(アルカサル)として建設されました。その後レコンキスタ(国土回復運動)によってカスティーリャ王国(のちのスペイン王国)がカルタヘナをイスラム勢力から奪還すると、要塞を修復、強化、さらに現在のように街の一番高い場所に置きました。今日もこのコンセプシオン城からは美しいカルタヘナの街並みと地中海を眺めることができます。

絶対に食べたい地元グルメ

カルタヘナが位置するムルシア州は、私たち日本人の舌に合う魚介と野菜を使った地中海グルメの宝庫です。カルタヘナの港にあるレストランでシーフードを楽しむのもいいですが、その際はぜひムルシアの地元グルメ「アロス・カルデロ(Arroz Caldero)」というお米料理をお勧めします。

「アロス・カルデロ(Arroz Caldero)」

 

一見、パエリアのようですが、雑炊のような汁気があるお米料理です。地中海に漁に出ていた漁師たちが作った料理が起源とされ、安定しない岩場でも調理できるように三脚に底の深い鍋を吊るしてお米を煮込みます。地中海の魚介の旨味を吸ったお米は最高!さらに鯛など魚のソテーも一緒に食べるのがムルシア流です。お好みでガーリックの利いたアリオリソースをつけてどうぞ。

「カフェ・アシアティコ(café asiático)

 

カルタヘナ発祥のコーヒーの飲み方で、コーヒーに練乳、ブランデー、リコール43(スペインのリキュール)を入れて作ります。面白いのはその名前で、直訳すると「アジアン・コーヒー」!なぜアジアン??となりますが、20世紀初頭にカルタヘナ港を訪れたアジア人の商人たちが行っていた飲み方がそのまま定着したのだそうです。お酒が入ってますが、カルタヘナを訪れた記念に一杯いかかでしょうか。

まとめ

 

・注目選手はもちろん日本代表FW岡崎慎司選手と、スペイン屈指の点取り屋FWルベン・カストロ!

・カルタヘナはスペイン南東部ムルシア州第2の都市。空港がなくアクセスは少し不便(泣)

・古代ローマ時代から続く歴史都市。見どころはローマ劇場と美しい旧市街。

・地中海グルメを堪能!おすすめは地元のお米料理「アロス・カルデロ」とカルタヘナ発祥「アジアン・コーヒー」

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