皆さん、オ~ラ~、カタマールです!
勝手に立ち上げましたスペイン2部リーグを応援する企画「セグンダ応援隊」
セグンダ全22クラブ8チーム目のご紹介です。
今回はカナリア諸島の雄、UDラス・パルマスです。
今回も下記のポイントに注目して見ていきましょう。
①クラブデータ
②注目の選手
③合わせてチェックしたい街の観光ポイント
④絶対食べたい地元グルメ
①クラブデータ
✅ La UD aumenta su ventaja respecto al séptimo clasificado https://t.co/zyujMiGDKT pic.twitter.com/05c4chHJ5E
— udlaspalmas.NET (🇮🇨💪) (@udlaspalmasNET) November 8, 2021
正式名称 : ウニオン・デポルティーバ・ラス・パルマス(Unión Deportiva Las Palmas)
ホームタウン:カナリア諸島自治州ラス・パルマス県ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア
創設年:1949年
チームカラー:黄色と青
ホームスタジアム:エスタディオ・グラン・カナリア(32.392人収容)
2020-21シーズン成績:セグンダ9位
1949年、当時ラス・パルマスに存在していた5つのクラブが合併してできたクラブがUDラス・パルマス。セグンダ優勝は4回、国王杯準優勝1回(1977-78シーズン)、プリメラ在籍年数も34シーズンというスペイン有数の強豪クラブです。今季で32シーズン目となるセグンダでは5年ぶりのプリメラ復帰を目指します。
個性的なカナリア産プレーヤーたち
スペイン本土から飛行機で4時間と遠く離れたカナリア諸島は、独特なリズムを持った個性的な選手が多く輩出されています。ざっと名前を挙げてもファンタジスタがズラリ!スペイン本土とは違うカナリア諸島独特の土地柄からなのでしょうか?
主なカナリア諸島出身の選手
・MFフアン・カルロス・バレロン(ラス・パルマス出身)
・MFダビド・シルバ(ラス・パルマス出身)
・FWアンヘル・ロドリゲス(テネリフェ出身)
・FWジョナタン・ビエラ(ラス・パルマス出身)
・FWへセ・ロドリゲス(ラス・パルマス出身)
・FWジェレミ・ピノ(ラス・パルマス出身)
・MFペドリ(テネリフェ出身)
Valerón se estrena como capitán. pic.twitter.com/ePSLCqXeoP
— UD Las Palmas (@UDLP_Oficial) August 7, 2014
②注目選手
①FWへセ・ロドリゲス(Jesé Rodríguez)
Gran noche la de ayer, muy feliz de seguir metiendo goles y ayudar al equipo +3
ESTAMOS JUNTOS💛💙⚽️ @UDLP_Oficial pic.twitter.com/7i00KTOKm4— JeseRodriguez10 (@JeseRodriguez10) November 4, 2021
地元ラス・パルマス出身で14歳の時にレアル・マドリードのカンテラへ入団。フベニール世代ながらも当時2部B(実質3部)でプレーしていたレアル・マドリード・カスティージャでデビュー。そのプレースタイルからトップチームのエース、クリスティアーノ・ロナウドと比較され、その次のプレシーズンにはさっそくモウリーニョ監督の下、トップチームに招集されます。トップチーム昇格はその2年後の2013-14シーズンまでお預けとなりましたが、その間カスティージャで大活躍。在籍した2シーズンで77試合32ゴールを決め、チームのセグンダ昇格の原動力となりました。トップチーム昇格初年度、「BBC(ベンゼマ、ベイル、クリスティアーノ)」の豪華3トップが健在ながら、へセはスーパーサブとしてチームに欠かせない戦力となっていきました。しかし、ここまで順調に来ていた天才のキャリアを大きく変えてしまったのが2014年3月に負った右膝前十字靭帯断裂の大怪我。ほぼ1年間をリハビリに費やすことに。復帰後もなかなか調子が上がらず、複数の監督交代もあってか完全なレギュラー獲得はできないまま2016年にPSGへ完全移籍します。その後も思うように活躍ができずラス・パルマス、ストーク、ベティス、スポルティング・リスボンとレンタル先を転々としますが満足にプレーできず今年2月についに故郷に復帰しました。大怪我を負ってから完全にフォームを取り戻せなかったへセでしたが、今季は開幕から絶好調。ここまで14試合6ゴール5アシストと大車輪の活躍でチームを牽引。5年ぶりのプリメラ復帰を果たし、スペイン最高峰の舞台で再び彼を観ることはできるでしょうか。昨シーズン成績:16試合2ゴール2アシスト
②MFアルベルト・モレイロ(Alberto Moleiro)
Cuenta atrás para el #derbicanario 🇮🇨⚽️
Vamos @UDLP_Oficial! 🔥💪🏻 pic.twitter.com/jEJIR0fKCv
— Alberto Moleiro (@AlbertoMoleiro) October 13, 2021
テネリフェ島出身、ルックス、ポジション、プレースタイル・・・UDラス・パルマスの先輩とうり二つの「ネクスト・ペドリ」。ライン間でボールを受けるのが上手く、ラストパスを供給する姿はペドリにそっくりですが、中でもカナリア出身らしい独特のリズムで魅せるドリブル突破が最大の武器です。まだ18歳でセグンダは今季初挑戦にもかかわらず、ここまで12試合1ゴール1アシストと堂々たる活躍を見せており、U19スペイン代表でも中心的な存在であります。
③合わせてチェックしたい街の観光ポイント
ラス・パルマスってどこにあるの?
スペイン本土から飛行機で約3時間、時差もマイナス1時間あるラス・パルマスは、モロッコの南西沖合いに浮かぶ7つの島からなるカナリア諸島のひとつグラン・カナリア島にあります。正式にはラス・パルマス・デ・グラン・カナリアといい、テネリフェ島のサンタ・クルス・デ・テネリフェと共同でここカナリア諸島自治州の州都です。
ラス・パルマスのアクセス方法
日本からの直行便はないのでルフトハンザ航空、スイス航空等を利用して、最短でも乗り換え1回で合計約21時間ほどかかります。また、マドリードから行く場合はイベリア航空が毎日6~7便、バルセロナの場合はブエリング航空で毎日3~4便のフライトがあります。所要時間はそれぞれ約2時間30分、約3時間20分ほど。空港からラス・パルマス市内への移動は「Global社」のバスで30~40分ほどです。
ラス・パルマスってどんな町?
1年中どの季節でも最高気温が20~27度、最低でも14~20度と「常春」な気候が特徴で、スペイン人のみならずヨーロッパの人々のリゾート地として有名です。美しいビーチや自然が最大の観光資源ですが、大航海時代から続く歴史的建造物や古い町並みも大きな魅力です。またラス・パルマス・デ・グラン・カナリア都市圏の人口は約60万人。カナリア諸島自治州では最大で、スペイン全体を見ても9位の人口数であります。
おすすめの観光ポイント
①ラス・カンテラスビーチ(Playa de Las Canteras)
ラス・パルマス市内北部に位置し、レストランやホテルも多く並ぶこの島で一番賑わうビーチ。特にラ・プンティージャ(La Puntilla)という少し海に突き出たエリアから眺める街並み、そして海岸線に見える夕日は時を忘れてしまうほどの絶景です。
②トゥリアナ地区(Triana)
のちにスペインとなるカスティージャ王国がグラン・カナリア島を征服した15世紀から続くラス・パルマスの中心地です。高級ブティックやレストランが並び多くの人で賑わう商業エリアですが、なんといっても注目は街中に並ぶカラフルで美しい建物。19世紀終わりから20世紀初頭にかけてヨーロッパで花開いた美術運動アール・ヌーヴォーのカタルーニャ版「モデルニズム」がここラス・パルマスにも持ち込まれ、トゥリアナ地区のたくさんの建物のファサード(正面部)に取り入れられました。その歴史と独特の建築様式によって1940年からトゥリアナ地区自体が国の歴史的建造物に指定されています。
③ベゲタ地区(Vegueta)
トゥリアナ地区と同じく歴史的なエリアがベゲタ地区。商業エリアでもあるトゥリアナ地区とは対照的で、中世ヨーロッパの建物が多く並んでいます。1487年にカスティージャ王国から征服にやってきた軍隊が最初に基地を構えた地区であったため、ここを中心に要塞が組まれました。街で一番格式高い教会である大聖堂やマヨール広場もここにあります。さらに大航海時代だった当時、あのコロンブスが駐留したとされる屋敷(Casa de Colón)も残っています。
④絶対食べたい地元グルメ
その地理的、そして気候的な条件により、スペイン本土とも異なる独特の食文化を持っているのがカナリア諸島です。ここでは中でもオススメ料理をいくつか紹介いたします。
①パパス・アルガダス・コン・モホ (Papas arrugadas con mojo)
まず、モホとはカナリア諸島原産のソースのことで、オリーブオイル、ニンニク、パプリカ、クミンを混ぜ、酢、レモン、オレンジ、ライム等の果汁で味付けをします。基本的には赤色ですが、材料によっては緑やオレンジ色のモホも存在します。「パパス・アルガダス」というベイクドポテトにかけて食べるのが有名ですが、カナリア諸島ではパンや魚など多くの料理に使われます。
②ゴフィオ・エスカルダード(Gofio escaldado)
ゴフィオとはスペイン統治前から先住民によって食べられていた煎ったトウモロコシをすり潰したもので、色々な方法で使われます。このゴフィオ・エスカルダードはそのゴフィオを魚や肉で取ったダシで溶いて、チーズやハチミツなどを加えたものです。とても優しい味で老若男女から愛されています。
③カナリア諸島のフルーツ
スペイン本土では見られないフルーツがたくさんあるのがカナリア諸島。パパイヤ、マンゴーにコーヒー豆・・・でも特に有名なのがカナリア諸島のプラタノ(plátano)です。「えっ、これってバナナじゃないの?」と思われるかもしれませんが、よく似てますがサイズは小ぶりで、より味が濃いものです。スペインでも日本で食べられるバナナ(Banana)は存在し、きちんと区別されていますが一般的にはプラタノの方が圧倒的にシェアが大きいです。カナリア出身のバルサMFペドリが最近はよく広告塔になってますね。
まとめ
・スペイン本土から飛行機で約3時間。カナリア諸島自治州の共同州都ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア。
・7つの島からなるカナリア諸島。人口200万人から生まれる多くのファンタジスタたち。
・注目プレーヤーは復活を目指すFWへセと、「ネクスト・ペドリ」のMFモレイロ。
・全ヨーロッパから観光客が訪れるリゾート地。見どころはビーチと大航海時代から続く歴史的建造物。