皆さん、オ~ラ~、カタマールです!

勝手に立ち上げましたスペイン2部リーグを応援する企画「セグンダ応援隊」

セグンダ全22クラブの紹介をスタートし、5チーム目となりました。

今回は昨季まで日本代表FW岡崎慎司選手が所属したSDウエスカです。

なんとっ、公式Twitterアカウントを通してスタッフの方に「注目の選手」と「街の観光ポイント」「おススメの地元グルメ」を選出いただきました!SDウエスカの皆様ご協力いただき本当にありがとうございます。

今回も下記のポイントに注目して見ていきましょう。

①クラブデータ

②注目の選手

③合わせてチェックしたい街の観光ポイント

④絶対食べたい地元グルメ

①クラブデータ

 

正式名称 : ソシエダー・デポルティーバ・ウエスカ(Sociedad Deportiva Huesca)

ホームタウン:アラゴン州ウエスカ県ウエスカ

創設年:1960年

チームカラー:青と赤

ホームスタジアム:エスタディオ・エル・アルコラス(7638人収容)

2020-21シーズン成績:プリメラ18位

創立100年のクラブがゴロゴロある中で、SDウエスカは1960年創立と比較的若いクラブです。それまでサッカークラブがなかったのでしょうか?いえいえ、そういうわけではございません。スペインの他の都市のようにウエスカのサッカーの歴史は古く、1903年にはウエスカに最初のクラブが創設されたといわれています。複数あるクラブから最も重要な存在だったのが現在の母体である「ウエスカSC」でした。1913年に「ウエスカFC」と改名し、1922年にアラゴン州サッカー協会が設立された際にウエスカで唯一登録されたクラブとなりました。しかし1927年に解散。その後1929年「CDウエスカ」が生まれ、1943年に「UDウエスカ」と改名するも、こちらは1956年に財政難で消滅を余儀なくされます。そして1960年にできたのが現在の「SDウエスカ」です。

岡崎選手が活躍したここ2~3年のイメージが強いですが、SDウエスカとしてのセグンダ初昇格は以外にも最近の2007-08シーズン。長らくセグンダとセグンダBでプレーした後、2016-17シーズンにプリメラ昇格プレーオフ進出、その翌シーズンについにクラブ初のプリメラ昇格を成し遂げます。さすがにプリメラ初挑戦は1年でセグンダへ逆戻りと厳しいものでしたが、その翌年は岡崎選手の大活躍もあって見事セグンダ優勝!すぐにプリメラ復帰を果たしました。今季はまたセグンダから再出発となりましたが、1年での復帰を目指します。

アラゴンダービー

同じアラゴン州のライバル、レアル・サラゴサと行われる「アラゴンダービー」はセグンダでも屈指の盛り上がりを見せる伝統の一戦!

先日10月11日に行われたサラゴサホームでの一戦は久しぶりの100%観客動員可能とあってアツい試合が観られました。ウエスカホームの次戦は2022年4月に予定されています。

 

②注目選手

ここではクラブの公式Twitter日本語アカウントを通してスタッフの方に選出していただきました!

①DFホルヘ・プリド(Jorge Pulido)

 

2017年に加入以来、2度の一部昇格を経験した頼れるキャプテンです。アトレティコの下部組織出身でトップチームデビューを果たすも、その後は出場機会に恵まれずシーズン途中でライバルのレアル・マドリードのBチームに移籍するという異色な経歴の持ち主。ただ移籍の半年後にはクラブを後にし、2部アルバセテで2シーズンを戦ったのちに現在のウエスカにたどり着きます。その後の活躍はもう皆さんのご存知の通り。岡崎選手の活躍の裏ではいつも彼の堅実な守備が光っていました。昨シーズンの成績:34試合1ゴール(プリメラ)

②FWイシドロ・ピッタ(Isidro Pitta)

 

プリメラ復帰のカギを握る新加入のストライカー。祖国パラグアイの強豪オリンピアで活躍し、今夏にウエスカに移籍。怪我で出遅れましたが5節にラ・リーガデビューを果たすと、7節のソシエダB戦でドブレテを達成しスタメンの座を射止めました。武器はゴール前のポジショニングと豪快な右足のシュート。あだ名はその風貌からヴァイキングを意味する「ヴィキンゴ(Vikingo)」です。2021年の成績:17試合5ゴール(パラグアイ1部オリンピア)

③合わせてチェックしたい街の観光ポイント

ウエスカってどこにあるの?

ウエスカはスペイン北東部のアラゴン州ウエスカ県にある人口約5万人の町です。ローマ時代以前からある大変歴史のある町でローマ時代には「オスカ」という名称で呼ばれていました。すぐ北にはフランスとの国境にあるピレネー山脈がそびえています。

ウエスカへのアクセス方法

ウエスカへのアクセスは国鉄(Renfe)の高速列車(Ave)がおススメです。マドリードから直通で約2.5時間。毎日2~3本運行があります。もしくは途中のサラゴサ経由なら、時間はさらにかかりますがマドリード~サラゴサ間が毎日約20本運行があるので便利です。サラゴサ~ウエスカ間は中距離列車に乗って1時間ほどで毎日約4本の運行があります。また、バルセロナの場合もサラゴサ経由が便利ですね。

ウエスカってどんな町?

人口約5万人の小さな町ですが、その分コンパクトなので試合観戦と合わせて一泊二日で観光が楽しめます街の見どころは大聖堂のある旧市街エリアでウエスカ駅から徒歩15分ほどで移動できます。またスタジアムは町のはずれにありますが、徒歩でも約20分とあまり時間はかかりません。また、旅行で楽しむにはハードルは高いですが、ウエスカの大きな魅力のひとつが「自然」です。北部がピレネー山脈に接するウエスカ県には圧倒的な大自然が広がっており、そこに存在する村々には石造りの建物が並びとても美しいのです。スペイン内陸部に共通することですが、気候は一般的に「夏は暑く、冬は寒い」寒暖の差がとても大きいです。

おすすめの観光ポイント

ここでもSDウエスカのクラブの方におススメの観光スポットをふたつピックアップしていただきました!

①ロアーレ城(Castillo de Loarre)

ウエスカ県北西部ロアーレという町にあるお城です。残念ながら公共交通機関ではアクセスできず車が必要ですが、その価値は十分にあると言えます。スペイン全土にお城はたくさんありますが、このロアーレ城は「ヨーロッパ1保存状態がよいローマ時代のお城」と言われており、昔の姿がほぼそのまま残っています。また、見どころはそのロケーション。小高い山に突き出した姿は迫力満点で事実、たくさんのドラマや映画のロケ地にもなっています。ここに行くならウエスカ滞在は試合観戦と市内観光も含め3~4日は取っておきたいですね。

②ピレネー山脈(Los Pirineos)

ウエスカの町をさらに北上するとそこはフランスとの国境にあるピレネー山脈です。言わずもがなここには大自然が広がっており、自然が大好きなスペイン人が全土から訪れます。具体的に何をするかというとおススメは「トレッキングやラフティングなどのレジャースポーツ」そして「石造りの美しい村々」です。特にアインサ(Aínsa), アルケーサル(Alquézar), トルラ(Torla), サジェン・デ・ガジェゴ(Sallent de Gállego), ベナスケ(Benasque)といった美しい村がウエスカとピレネー山脈の間に点在しています。どこへ行くにも車が必要ですが、その価値は十分にあるでしょう。

④絶対食べたい地元グルメ

①鶏肉のチリンドロン(Pollo al chilindrón)

ご協力いただいたSDウエスカのスタッフの方おススメの一品。北スペイン、特にここアラゴン州でよく食べられる郷土料理です。チリンドロンとはパプリカやタマネギ、トマトとともにお肉を煮込んでつくる煮込み料理なのですが、鶏肉以外にもヒツジやウサギのお肉が使われることもあります。じっくり煮込んだ鶏肉と野菜たっぷりのソースの相性はバツグンです!

②エンパナディコ(Empanadico)

ここウエスカで定番のクリスマススイーツです。カボチャやレーズンを挟んだエンパナーダで、中の具は地域によっても違います。果物が一般的ですが、豚肉やキノコを入れてがっつり一品料理に仕上げるも場合もあるそうです。バルバストロ市やピレネー山脈付近の村では「パステージョ(Pastillo)」とも呼ばれます。

まとめ

・昨季まで岡崎慎司選手が所属したSDウエスカ。今季はここ5年で3度目のプリメラ昇格を目指します!

・ライバルは同じアラゴン州のレアル・サラゴサ。

・クラブ公式アカウント選出!注目の選手はキャプテンDFプリードと新加入FWピッタ!

・ピレネー山脈に接するウエスカの観光スポットは「ヨーロッパ1保存状態がよいローマ時代のお城」と「大自然」!

・おススメ料理は心まで温まる煮込み料理「チリンドロン」

・最新情報はクラブの公式日本語Twitterアカウントにて!

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