皆さん、オ~ラ~、カタマールです!

さて、昨年勝手に立ち上げましたスペイン2部リーグを応援する企画「セグンダ応援隊」

今回は約20年ぶりのプリメラ昇格を目指すレアル・オビエドです。

今回も下記のポイントに注目して見ていきましょう。

①クラブデータ

②注目の選手

③合わせてチェックしたい街の観光ポイント

④絶対食べたい地元グルメ

①クラブデータ

 

正式名称 : レアル・オビエド(Real Oviedo)

ホームタウン:アストゥリア州オビエド県オビエド

創設年:1926

チームカラー:ブルー

ホームスタジアム:カルロス・タルティエレ(30500人収容)

2020-21シーズン成績:セグンダ13位

1929年に始まったスペインサッカーの1部リーグにおいて、1933年に参戦したオビエドはとても歴史のあるクラブです。1962-63シーズンにクラブ最高のプリメラ3位を成し遂げ、翌年はUEFAカップに出場。同大会には1991-92シーズンにもう一度、出場を果たしています。ただ、合計38シーズンもプリメラを戦ったオビエドに危機が訪れたのは2000年代初頭。プリメラからセグンダ、さらには3部まで降格したクラブは深刻な財政難に陥り、2007年には強制的に4部までカテゴリーを落とされてしまいます。それから徐々に立て直し、2015年にようやくセグンダ復帰を果たしました。同じアストゥリアス州のライバルチームであるスポルティング・ヒホンとの「デルビ・アストゥリアーノ」はスペイン屈指のアツいダービーとして知られています。

②注目選手

①FWボルハ・バストン(Borja Bastón)

 

リーガファンにはお馴染みのストライカー。アトレティコの下部組織出身ながらも、トップチームでの出場はわずか1試合。その後はレンタル先のムルシア、ウエスカ、デポルティーボ、サラゴサ、エイバルといったセグンダのクラブでコンスタントにゴールを挙げます。2016-17シーズンにはイングランドのスウォンジーへ移籍しますが、思ったように活躍ができず、わずか1シーズンでスペインへレンタルで帰還。その後、かつての輝きを取り戻せずにいましたが、今季加入したオビエドで再びゴールを量産中。2014-15シーズンぶりとなる20ゴールを挙げています。

②FWボルハ・サンチェス(Borja Sánchez)

 

もう一人のボルハは地元出身のミッドフィルダー。オビエドユース在籍中にレアル・マドリードへ移籍し、カスティージャまで昇格するも、トップチームへは届かず。3部のクラブへレンタル移籍を繰り返します。2017-18シーズンに地元オビエドに帰還。その後はトップチームで攻撃の中心として活躍。正確な右足と豊富な運動量を武器に、今季は自身最多となる9アシスト(41節終了時)を挙げています。

③合わせてチェックしたい街の観光ポイント

オビエドってどこにあるの?

スペイン北部のアストゥリアス州の州都。ビスケー湾に面したヒホンから約25キロ内陸に位置しています。アストゥリアスの歴史を少しひも解くと、イスラム勢力によって征服された西ゴート王国は滅亡。その貴族ペラーヨはスペイン北西部に逃れ、718年にアストゥリアスの地に在住する民と「アストゥリアス王国」を建国します。最初の首都は「カンガス・デ・オニス(Cangas de Onís)」でしたが、ガリシアまで勢力を伸ばしたアルフォンソ2世の時代に、オビエドへと移されました。ちなみにアストゥリアス王国は914年に都をレオンに移したあと「レオン王国」と呼ばれるようになり、アストゥリアスの地は、のちのカスティージャ王国、そしてスペイン王国へ受け継がれることになります。

オビエドのアクセス方法

アストゥリアス州には、アストゥリアス空港(Aeropuerto de Asturias)が存在し、オビエド中心部まで電車で45分。スペインの航空会社「ブエリング(Vueling)」で、マドリードから毎日3~4本、バルセロナから2~3本のフライトがあります。また、マドリードなら高速列車アルビア(ALVIA)やインテルシティ(Intercity)で約5時弱、毎回3~4本の運行があります。

おすすめの観光ポイント

1934年に起きた大規模な鉱山労働者の蜂起「アストゥリアス革命」やスペイン内戦で、残念ながら街が破壊されてしまい、他の年にくらべて古い町並みはあまり残っていませんが、アストゥリアス王国時代の教会を集めた「オビエドとアストゥリアス王国の建築物群」は世界に登録されている他、旧市街のアストゥリアス考古学博物館には、当時のアイテムが多数、展示されています。

①フォンタン広場(La Plaza del Fontán)

旧市街にあるフォンタン広場。カラフルな建物に囲まれ、週末にはメルカディージョ(Mercadillo)と呼ばれる地元のバザーが開かれる活気のある広場です。隣接するバルやレストランのテラスで、美しい広場を眺めながら、名物のリンゴ酒シードラ(Sidra)なんていかがでしょうか。

②街に点在するモニュメントの数々

オビエドの街中でよく目にするのが、たくさんのモニュメントたち。オビエドがお気に入りという映画監督ウッディ・アレンや、母国アルゼンチンやスペイン語圏で愛される漫画の主人公マファルダ(Mafalda)の像が設置されています。どちらもスペインのアストゥリアス皇太子賞を受けたことによるものです。また、お尻の形をしたユニークなモニュメント「El Culo」や、昔の牛乳売りの女性「La Lechera」の彫刻など、オビエドでモニュメント巡りも面白そうです。

④絶対食べたい地元グルメ

①トルトス(Tortos)

トウモロコシの粉でできた生地を油で揚げたトルトス。ハムやミンチ肉、卵やチーズをのせていただきます。人気の具はアストゥリアス特産ブルーチーズ「ケソ・デ・カブラーレス(Queso de cabrales)」相性バツグンです!

②カルバヨン(Carbayón)

一見、エクレアに似ていますが、中にはアーモンドペーストが入った甘~いスイーツ。ちなみにカルバヨンとはアストゥリアス語で「樫の木」の意味。実はオビエドの人々もカルバヨネスと呼ばれるほど、この街では大切なものです。由来は中心部ウリア通りにある有名な樫の木で、まさにオビエドの象徴です。

まとめ

・1部常連の歴史あるクラブ。スポルティング・ヒホンとの「アストゥリアス・ダービー」はスペイン屈指の盛り上がり!

・注目選手は二人のボルハ!

・美味しいアストゥリアスグルメを楽しみつつ、街に点在する面白いモニュメント探してみませんか?

 

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