~セグンダ応援隊~⑤クラブ紹介 その4 – SDポンフェラディーナ編 –

皆さん、オ~ラ~、カタマールです!

勝手に立ち上げましたスペイン2部リーグを応援する企画「セグンダ応援隊」

セグンダ全22クラブの紹介をスタートし、今回4回目となりました。

さて今回はセグンダでもあまり聞きなれないクラブSDポンフェラディーナ特集です。

移籍情報サイト『transfermarkt』のセグンダ市場価値ランキングでは22チーム中なんと「17位」

決して恵まれているとは言えない戦力ながら、8節終了時点で堂々の3位と大健闘中!まさにセグンダの「時のクラブ」です。

今回も下記のポイントに注目して見ていきましょう。

①クラブデータ

②注目の選手

③合わせてチェックしたい街の観光ポイント

④絶対食べたい地元グルメ

①クラブデータ

 

正式名称 : ソシエダー・デポルティーバ・ポンフェラディーナ(Sociedad Deportiva Ponferradina)

ホームタウン:カスティージャ・イ・レオン州レオン県ポンフェラーダ

創設年:1922年

チームカラー:青と白

ホームスタジアム:エスタディオ・エル・トラリン(8432人収容)

2020-21シーズン成績:セグンダ8位

来年100周年を迎えるポンフェラディーナはその長い歴史を持ちながらも一度もプリメラに昇格したことがありません。2部Bと3部(実質3部と4部リーグ)で合計67シーズンと大半を下部リーグで過ごしたクラブです。9年目となるセグンダも最高順位は2012/13, 2014/15シーズンの7位。あと一歩で昇格プレーオフを逃しているため、まだ序盤ですが今季のスタートダッシュにサポーターは大きな驚きと期待を抱いているはずです。クラブの愛称は「ポンフェ」

 

②注目選手

①FWユーリ・デ・ソウザ (Yuri de Souza)

 

彼なくしてポンフェラディーナを語ることは不可能と言えるまさにクラブの「生ける伝説」です。ブラジル出身ながら幼少期に移住したポルトガルでプロキャリアをスタート。ポルトガル1部で活躍しながらもスペインの2部Bポンテベドラへ移籍し、リーグ得点王を2年連続で獲得。そこでの活躍が認められて一度は2部ラス・パルマスへレンタル移籍を果たしますがノーゴールでポンテベドラへ逆戻り。その後2009-10シーズンに「運命」のクラブ、ポンフェラディーナに移籍して以来、ここまで410試合に出場し173ゴール(2部、2部B)を挙げています。この記録はクラブレコードはもちろんのこと、セグンダ最多得点外国人選手でもあります。その影響はピッチだけでなく、クラブのあるビエルソ地域(El Bierzo)から「ビエルソの養子(Hijo Adoptivo de El Bierzo)」という市民栄誉賞を受賞するほど。39歳になった今季も8試合5ゴールと絶好調!足元の技術、空中戦の強さ、シュート技術を持ち合わせた万能ストライカーです。ちなみに1部セルタや2部アルメリア、エイバルで活躍した現ポンテベドラのFWシャルレスはユーリの従兄弟です。昨シーズン成績:40試合11ゴール3アシスト。

②GKアミル・アデザベ(Amir Abedzadeh)

 

2018年ロシアW杯のメンバーであるイラン代表GK。イラン出身でありながらアメリカでプロキャリアをスタートした異色の経歴の持ち主です。代表監督のカルロス・ケイロスの影響もありポルトガルで経験を積んで、今季ポンフェラディーナに加入。開幕から好調なチームを後方から支える頼れる守護神です。昨シーズン成績:29試合34失点(ポルトガル1部 マリティモ)

③合わせてチェックしたい街の観光ポイント

ポンフェラーダってどこにあるの?

まずポンフェラディーナがポンフェラーダという町のクラブであることも、なかなか馴染みがありませんが、スペインの北西部カスティージャ・イ・レオン州のレオン県ビエルソ地域にある人口約6万人の町です。あのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の通過点でもあります。

ポンフェラーダへのアクセス方法

残念ながらアクセスはあまりよくありません。。。まずはポンフェラーダには空港がありません。最も近いレオン空港も運航が少なく、アクセスの便がよくないためマドリードから鉄道で行くのがおススメです。マドリードのチャマルティン駅からレオン駅まで高速列車アヴェ(AVE)、その後は中距離列車に乗り換えてポンフェラーダ駅まで参ります。マドリード⇔ポンフェラーダ間は一日平均で3~4本の運航があり、所要時間は4~4.5時間です。

ポンフェラーダってどんな町?

ポンフェラーダのあるレオン、さらにはカスティージャ・イ・レオン州は、中世ヨーロッパにおいてイスラム勢力から国土を回復した「レコンキスタ」を成し遂げたレオン₌カスティージャ王国があった土地です。そのため街には中世を思わせる街並みや城が数多く残されており、最大の観光資源となっています。気候は北スペインとあって冬は寒く最低気温は氷点下まで下がり、夏はその分涼しく30度越えは稀となっています。

おすすめの観光ポイント

ポンフェラーダ城(Castillo de Ponferrada)

クラブのエンブレムにも描かれているお城です。ここ一帯を支配していたレオン王国が12世紀に建設したもので、城跡が奇麗に保存されています。門構えはまさに中世ヨーロッパ感MAX!周辺にはお城だけでなく14世紀からある教会や古い町並みが残っています。

アストルガ(Astorga)

ポンフェラーダとレオンのちょうど間に位置するアストルガはローマ時代から続く歴史ある町です。スペインで最初に設置された司教座3箇所のひとつがこのアストルガであり、イベリア半島におけるキリスト教の信仰で最も重要な場所とされていました。その司教座がある大聖堂と、カタルーニャ地方外に3つしかないガウディ建築のひとつであるアストルガ司教館が最大のみどころです。ポンフェラーダからALSA社の長距離バスで1時間弱、もしくは中距離列車なら1時間半ほどでアクセスできます。

④絶対食べたい地元グルメ

ポンフェラーダでおススメは赤ワインと特産の煮込み料理です。

①ビエルソのワイン

ポンフェラーダのある地域ビエルソ(El Bierzo)は全国的に有名なワインの生産地です。スペインの食料品に対して与えられる原産地呼称制度(デノミナシオン・デ・オリヘン)に制定されています。その歴史は中世ヨーロッパにおいてサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を行くカトリックの巡礼者によってこの地にもたらされたといいます。生産の90%を占める赤ワインには果実味に繊細さを持ち合わせた「スペインのピノ・ノワール」とも形容される国際的に評価の高い銘柄がたくさんあります。

②ビエルソのボティージョ(Botillo del Bierzo)

ボティージョとは細切れにした豚肉をソーセージ状にまとめ、燻製にして発酵させたもので特にスペイン北部でよく食べられます。特にここビエルソ地域で作られたボティージョは有名で、ジャガイモやキャベツと一緒に煮込む料理法がそのまま「ビエルソのボティージョ」という名前で知られています。

まとめ

・今季絶好調のポンフェラディーナは来年で創立100年!悲願のプリメラ初昇格なるか!?

・クラブの象徴でもある39歳のFWユーリ。実はセグンダで最もゴールを挙げている外国人選手です!

・ホームタウンはスペイン北西部カスティージャ・イ・レオン州にあるビエルソ地域ポンフェラーダ。

・アクセスはマドリードから電車で。「ポンフェラーダ城」と「アストルガ」で中世ヨーロッパを感じよう!

・おススメグルメは「ビエルソの赤ワイン」と「ボティージョの煮込み料理」

 

最新情報をチェックしよう!