皆さん、オ~ラ~、カタマールです!

勝手に立ち上げましたスペイン2部リーグを応援する企画「セグンダ応援隊」

セグンダ全22クラブ9チーム目のご紹介です。

今回はアンダルシアの名門、マラガCFです。

今回も下記のポイントに注目して見ていきましょう。

①クラブデータ

②注目の選手

③合わせてチェックしたい街の観光ポイント

④絶対食べたい地元グルメ

①クラブデータ

 

正式名称 : マラガ・クルブ・デ・フットボル(Málaga Club de Fútbol)

ホームタウン:アンダルシア州マラガ県マラガ

創設年:1948年

チームカラー:青と白

ホームスタジアム:エスタディオ・ラ・ロサレダ(30.044人収容)

2020-21シーズン成績:セグンダ12位

マラガのサッカーの歴史は深く、1904年には最初のサッカークラブが誕生していました。マラガFCという名称でスタートしたクラブはその後、解散や合併を繰り返して、1948年にようやく現在の「マラガCF」の母体である「CAマラゲーニョ」が創設されました。ただ、このときCAマラゲーニョはもう一つのクラブ「CDマラガ」のリザーブチームだったのですが、このCDマラガが1992年に財政難で解散。残ったCAマラゲーニョが「マラガCF」に改名して現在に至ります。ちなみにCAマラゲーニョという名称は現在のBチームに使われています。

前身クラブの時代を含めれば、セグンダ初昇格は1934年、プリメラは1950年に初昇格を果たしました。長い歴史を誇るクラブの黄金期と言えば2000年以降とごく最近です。まずは2002年にホアキン・ペイロ監督の下、UEFAインタートトカップ(現在のUEFAカンファレンスリーグのイメージ)でクラブ初の国際タイトルを獲得すると、翌年の2002-2003シーズンにはFWダリオ・シルバとFWデリー・バルデスの「DDコンビ」を擁してUEFAカップ(現在のUEFAヨーロッパリーグ)で見事ベスト8に進出します。続いてマラガがその名をヨーロッパ中に響かせたのが2011-12, 2012-13シーズン。2010年にカタール王室の一員であるアル₌タニがクラブを買収し大型補強に成功。初年度に現ベティスのペジェグリーニ監督を招聘し、MFジュリオ・バチスタなど実力者を次々と獲得しチームはリーガ11位でフィニッシュ。翌年はマラガ出身の元スペイン代表DFフェルナンド・イエロをGMに招き入れ、さらに補強を進めます。FWルート・ファン・ニステルローイ、DFヨリス・マタイセン、MFジェレミー・トゥララン、MFサンティ・カソルラ、MFホアキン・サンチェスら豪華メンバーを獲得した2011-12シーズンはクラブ史上最高の4位で見事、初のチャンピオンズリーグ進出を果たしました。

 

カソルラはアーセナルへ移籍しましたが、初めてのCLでも旋風を巻き起こし、大会ベスト8と大健闘。この時「Euro Málaga」はリーガの勢力図を変える存在になるかと期待されましたが、ここにきてアル₌タニ会長の怠慢な資金繰りによる給与や移籍金の未払いや経済面の問題が一気に表面化してチームは徐々に弱体化。2017-18シーズンについにセグンダへ降格し、ついにアル₌タニ会長も2020年に資金の横領などの罪に問われてその座を明け渡すことになりました。

降格後4シーズン目となる今季は限られた資金でピンポイントに補強し、その分、優秀なカンテラーノたちの活躍に期待を寄せています。マラガは優れた育成組織を持つことで全国的にも有名であり、輩出されたタレントも数知れず。近年ではMFポルティージョ(現アルメリア)、MFブラヒム(現ミラン)、MFカスティジェホ(現ミラン)、MFフォルナルス(現ウェストハム)、FWエン₌エシリ(現セビージャ)らがマラガのアカデミー出身者です。

 

②注目選手

①MFパウリーノ・デ・ラ・フエンテ(Paulino de la Fuente)

 

今季15節終了時でチームの総得点は22チーム中5番目に少ない14得点。絶対的なストライカーが不在の中で期待されるのがこのパウリーノです。スペイン生まれながら16歳からイタリアのインテルでユース時代を過ごした変わり種。その後、スペインに戻り、昨季プレーしたログロネェスでセグンダデビュー。チームは降格しましたが、そこでの活躍が認められて今季マラガへ移籍しました。テクニックとスピードを兼ね備えたアタッカーで、レフティーですが右サイドを主戦場にしています。今季はここまでチーム最多の3ゴールを記録。さらに両利きかと思わせるほど右足の精度も高く左右どちらからもゴールが狙えます。昨シーズンの成績:32試合1ゴール2アシスト(2部ログロネェス)

②MFケビン・ビジョドレス(Kevin Villodres)

 

マラガ生まれの期待のカンテラーノ。今季トップ初昇格ながらここまで全試合出場中で1アシストを挙げています。ポジションは左サイドハーフで、重心の低いドリブル突破と強力な右足が魅力です。同じく技術の高いパウリーノとのコンビネーションはこのチーム最大の武器かもしれません。

③合わせてチェックしたい街の観光ポイント

マラガってどこにあるの?

アンダルシア州のほぼ中央に位置するマラガ県の県都。スペインのみならずヨーロッパでも有名な地中海岸のリゾート地「コスタ・デル・ソル」の中心都市です。

マラガのアクセス方法

欧州の各都市から、そしてスペイン国内からも非常にアクセスが良いマラガ。マドリードから行くなら、イベリア航空か高速列車アヴェ(AVE)にて。所要時間はフライトで1時間15分、列車で3時間弱です。バルセロナならブエリング航空で1時間半ほどかかります。

マラガ空港から市内へは国鉄レンフェ(Renfe)で30分ほど、タクシーなら約15分で移動できます。また、高速列車アヴェが通るマラガのマリア・サンブラーノ駅(Maria Zambrano)も中心部から電車10分と非常にアクセスがいいんです。

マラガってどんな町?

アンダルシアと言えば「セビージャ」や、アルハンブラ宮殿のある「グラナダ」やメスキータの「コルドバ」といった都市を思い浮かべますが、マラガは人口約60万人(スペイン第6位)の大都市で、紀元前8世紀から続く非常に歴史のある町です。そしてマラガと言えば、マルベージャに代表されるスペイン有数のリゾート地「コスタ・デル・ソル」の中心地。アンダルシアの温暖な気候でありながら、40度を超えるあの蒸しかえるような暑さはなく、夏でも過ごしやすいため毎年多くの観光客でにぎわいます。

おすすめの観光ポイント

①ピカソ美術館(Museo Picasso Málaga )

あの「20世紀最高の画家」パブロ・ピカソはここマラガの出身。バルセロナやパリと世界中にピカソ美術館はありますが、これまで売りに出されなかったプライベートコレクションが多数見られるのが特徴です。16世紀にできた「ブエナビスタ宮殿」を改装した建物で、マラガ中心部にあってアクセスも抜群。さらにここから徒歩3分にある「ピカソの生家(Museo Casa Natal de Picasso)」では当時の写真やゆかりの品物が展示されています。

②アルカサバとヒブラルファロ城(Alcazaba de Málaga & Castillo de Gibralfaro)

続いてはマラガの長い歴史を物語る2つの建造物です。「アルカサバ」とはイスラム勢力ナスル朝時代の要塞で、ローマ時代にあったものを11世紀に増築し、13世紀にさらにリフォームして宮殿が作られました。アルハンブラ宮殿のようなイスラム様式の装飾が特徴的ですが、すぐ下にはローマ時代の円形劇場も残されているところにマラガ特有の歴史が感じられます。また、アルカサバを守るように隣の丘に作られたのがヒブラルファロ城です。こちらは14世紀に建てられ、マラガが国土回復運動により陥落する15世紀終わりまでアルカサバの護衛を務めていました。奥に地中海、手前に闘牛場の「ザ・マラガ」な写真はここから撮ることができますよ。

③ミハス

「白い村」で有名なミハスです。アンダルシアの太陽が白壁の建物が映える非常に美しい村で、マラガから30kmのところにあるので半日観光にオススメです。移動は「バス」と「国鉄の近郊列車」がありますが、往路は「マラガバスターミナル(Estación de autobuses)」から「M-112番 直通Mijas行き」。復路はバスの本数が少ないため、バスで「トレモリーノス(Torremolinos)」まで行って、近郊列車「セルカニアス(Cercanias)」でマラガ市内に戻ります。

④絶対食べたい地元グルメ

①イワシの串焼き(Espetos de sardinas)

スペイン人もまず頭に思い浮かべるマラガを代表する一品です。海岸沿いの海の家「チリンギート(Chiringuito)」で、ボート型のグリルで焼いた新鮮なイワシをほおばります。見た目は豪快ですが単なる串焼きではなく、串はアーモンドやオリーブの枝を使い、ボート型のグリルも風の向きと強さを計算して移動します。ただ、日曜日は漁が休みなので翌日は新鮮なイワシがないため月曜日はできるだけ避けましょう。マラガに来たら必ず食べたい料理ですね。

②マラガ伝説のバル「エル・ピンピ(El Pimpi)」

創業40年、マラガで最も有名なバルです。出されるタパスも絶品ですが、見どころは素敵な店内。アンダルシアらしいパティオ(中庭)や、訪れた有名人のサインが入ったワイン樽など見てるだけでも楽しいバルです。ただ、人気店とあってピーク時は激混みですので、予約するか、時間をずらしていくのがオススメです。

Bodega Bar El Pimpi:住所 C. Granada, 62, 29015 Málaga 営業時間 – 月~日 13:00 – 25:00(コロナ禍で変更の可能性アリ)

まとめ

・マラガCFは、CLベスト8進出(2012-13)のアンダルシアの強豪クラブ。

・多くのタレントを輩出する優秀な下部組織。

・注目はMFパウリーノ・デ・ラ・フエンテと、地元出身のMFケビン・ビジョドレス。

・国際空港を有するマラガはアクセス抜群!ピカソ美術館やアルカサバなど観光ポイントも豊富です。

・海の家で食べるイワシの串焼きはマストな一品。

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