~セグンダ応援隊~④クラブ紹介 その3- ジローナFC編 –

皆さん、オ~ラ~、カタマールです!

勝手に立ち上げましたスペイン2部リーグを応援する企画「セグンダ応援隊」

セグンダ全22クラブの紹介をスタートし、第1回目は岡崎慎司選手所属のFCカルタヘナ、第2回目は強豪スポルティングを取り上げました。

さて第3回目は1部復帰を目指すジローナFCの特集です。

前回に続きスペシャリストにご協力をいただきました!現地観戦のご経験もあるジローナFCサポーター、Twitterアカウント名@Tokyo_love19さんにクラブのこと、ジローナの街の魅力やグルメについてお伺いしました。

今回も下記のポイントに注目して見ていきましょう。

①クラブデータ

②注目の選手

③合わせてチェックしたい街の観光ポイント

④絶対食べたい地元グルメ

①クラブデータ

 

正式名称 : ジローナ・フットボル・クルブ(Girona Futbol Club)

ホームタウン:カタルーニャ州ジローナ

創設年:1930年

チームカラー:赤と白

ホームスタジアム:エスタディ・ムニシパル・デ・”モンティリビ”(9200人収容 2021年現在)

2020-21シーズン成績:セグンダ5位

前身の「ウニオン・エスポルティーバ・ジローナ(Unió Esportiva Girona)」が経済難で解散、そこで1930年にランブラ通りのカフェ「ヌラッ(Norat)」にて創設されたのがジローナFCです。

数年前のプリメラの印象からすると意外ですが、90年の歴史においてプリメラでプレーしたのは僅か2シーズンのみ(2017-18, 2018-19)。さらにセグンダも今季23シーズン目というように、近年までは実質3部、4部の時代の方が長いクラブです。

その分、最近ここ10年の躍進は目覚ましく、2008-09シーズンからセグンダに定着。順調に順位を上げて、2014-15シーズンから3年連続で昇格プレーオフ圏内に入り、遂に2016-17シーズンに悲願のプリメラ初昇格を果たしました。

プリメラ初年度の2017年夏にはあのマンチェスター・シティの親会社であるシティ・フットボール・グループ(CFG)が、監督であるジョゼップ・グアルディオラ監督の弟、ペラ・グアルディオラ氏が持つメディア・ベース社と契約に合意し、共同経営者となりました。

今シーズンはプリメラからの降格後のセグンダ3年目。2年連続でプレーオフに敗れプリメラ復帰を逃しているため、今年こそ!という思いが強いシーズンです。

主な歴代監督

 

リーガファンならお馴染みの監督がここジローナFCで指揮を執っていました。

エスパニョールやベティスを指揮し、現在はUDアルメリアの監督であるジョアン・フランセスク・ファレー “ルビ” (Joan Francesc Ferrer “Rubi”)、ジローナをプリメラ昇格へ導いたパブロ・マチン(Pablo Machín)、バルサBやセルタでの監督経験もあるエウセビオ・サクリスタン(Eusebio Sacristan)、ルイス・エンリケ時代のバルサ第2監督としても記憶に新しいフアン・カルロス・ウンスエ(Juan Carlos Unzué)らが近年の躍進を支えました。

意外に多い元ジローナの“Jリーガー”

指宿洋史

 

現在は清水でプレーする指宿選手がスペインで最初に入団したのがジローナFCでした。当時は「Jリーグを経験せずスペインのプロクラブへ移籍した初の日本人選手」としても話題になりました。

マイケル・オルンガ(Michael Olunga

 

Jリーグで鮮烈な印象を残したケニア代表FWもジローナでのプレー経験あり。僅か半年の在籍ながら、プリメラを戦っていた当時のジローナでハットトリックも記録しました。

その他、元浦和のFWデスポトビッチ柏や徳島でプレーしたFWドゥンビアもジローナFCでのプレー経験がある選手です。

本拠地:エスタディ・ムニシパル・デ・”モンティリビ”

ジローナ中心部から南東へ車で10分のところにあるモンティリビ。モンティリビとはスタジアムのある地区の名前で、周りには大学のキャンパスが立ち並んでいます。

 

②注目選手

 

ジローナFC注目の2選手を@Tokyo_love19さんに解説付きで選んでいただきました!ぜひぜひチェックしてくださいね。

①DFアルナウ・マルティネス(Arnau Martínez)

 

バルセロナのラ・マシア出身で2020年からジローナのトップチームに登録されて、3/28のアルバセテ戦でデビューしてからはCBの一角としてスタメンに定着して飛躍。 3バックでも4バックでも対応でき、CBだけでなくサイドバックとしてもプレーできるのが魅力。ビルドアップ能力、空中戦を制す身体能力など守備がなかなか安定しないジローナには貴重な戦力です。昨シーズン成績:29試合1ゴール2アシスト。U19スペイン代表。

②FWクリスティアン・ストゥアニ (Cristhian Stuani)

 

ジローナがプリメーラに初昇格した2017年にチームに加入したジローナの絶対的エース 加入してから17-18,18-19,19-20(セグンダ)と得点ランキングで上位になるなど不甲斐ないチームの中で孤軍奮闘している。昨シーズンは怪我に悩まされたが、それでもチーム内得点王と毎年移籍してしまうんじゃないかと不安になります。 クロスボールやセットプレーを頭で合わせてゴールを取ることが多いが、足元の技術もありダブルタッチや切り返しで相手を交わしてゴールを決める正にエースストライカーの名に相応しい選手です。昨シーズン成績:29試合10ゴール2アシスト。ウルグアイ代表。

③合わせてチェックしたい街の観光ポイント

ジローナってどこにあるの?

ジローナはカタルーニャ州北部にある人口約10万人の都市です。ジローナとはカタルーニャ語表記で、カステジャーノ語(スペイン語)ではヘローナ(Gerona)と表記します。

ジローナへのアクセス方法

街の中心地から12km南にジローナ=コスタ・ブラバ空港がありますが、おススメはバルセロナから毎日約20本の運航がある鉄道(レンフェ)です。

バルセロナ・サンツ駅から高速列車アベ(AVE)なら40分、中距離列車でも1時間15分とアクセスは良好。バルセロナ滞在中に遠足気分で行くことができます。

ジローナってどんな町?

 

美しい中世ヨーロッパの街並みがそのまま残されている旧市街エリアが最大の見どころです。非常なコンパクトな街なので試合観戦+観光なら1泊2日、観光だけならバルセロナから日帰り旅行もOKですね。また、スペイン有数の美食の街であり、2021年現在、ミシュランの星付きレストランが15軒もあります。中でも3つ星のレストラン「アル・サレェ―・ダ・カン・ロカ(El Celler de Can Roca)」はイギリスの「レストラン」誌が選ぶ「世界一のレストラン」に2度も輝いた世界的な名店です(2013年,2015年)また、同賞を5度も受賞、あのフェラン・アドリアが料理長を務め2011年に惜しまれながら閉店した名店「エル・ブジ(El Bulli)」もこのジローナ県のロサス(Roses)という村にありました。

おすすめの観光ポイント

ここから紹介する3つのポイントはすべて旧市街エリアにあります。

①ジローナ大聖堂(Catedral de Girona)

@Tokyo_love19さんもおススメの大聖堂。11世紀に建設が始まり、18世紀に完成したこの大聖堂はジローナの街で一番高い建物であり、象徴的な存在でもあります。美しい礼拝堂はもちろん、宝物庫にある「天地創造のタペストリー(Tapiz de la Creación)」は見逃せないポイント。また、日本でも人気のある海外ドラマの『ゲーム・オブ・スローンズ』のロケ地にもなるなど中世ヨーロッパを感じることができるジローナ観光ならマストなスポットです。

②オニャー川の住宅群と赤い鉄橋(El Pont de Peixateries Velles)

ジローナをググると必ず出てくる定番の景色がオニャー川(L’Onyar)沿いに並ぶ上から吊るされたような住宅群と、赤い鉄橋。ジローナの中心部と右側の旧市街エリアを結ぶこの赤い鉄橋は、なんとエッフェル塔で有名なフランス人建築家ギュスターヴ・エッフェルの作品です。夕暮れ時に撮るオニャー川にかかる鉄橋は映えること間違いなし!

③旧ユダヤ人居住区(El Coll)

意外かも入れませんが、ジローナには15世紀に追放令が出るまでユダヤ人の方々が居住していたエリアが当時のまま残されています。狭い石畳の道が迷路のように入り組んでおり、同じ旧市街エリアの大聖堂側から入ると、様式の違いがすぐに判るはずです。

④絶対食べたい地元グルメ

ジローナで食べたいのはやっぱり地元カタルーニャ料理。今回は現地観戦をされた@Tokyo_love19さんおススメのレストランも紹介いただきました!

①パ・アン・トゥマカッ(Pa amb Tomàquet)

パンに完熟トマトとにんにくをこすりつけ、塩とオリーブオイルで味付けしたシンプルな一品ですが、地元カタルーニャの人々が「カタルーニャが生んだ最高の発明」と自負するほどパン・アム・トゥマカッは食卓に欠かせません。もちろんスペイン全土で知られており、スペイン語ではパン・コン・トマテ(Pan con Tomate)と言います。お昼の日替わりメニューや軽くつまむタパスを食べるにも、どこでも登場します。なんにでも合いますが、個人的にはカタルーニャ州で作られた生ハムやフエッ(Fuet)と呼ばれるサラミと食べるのがおススメです。ぜひ試してみてください!

②カルソッツ(Calçot)

 

まさにカタルーニャの冬の風物詩と言える料理がこのカルソッツ。豪快に炭火で焼いたネギをロメスコソースにつけていただきます。12~3月の冬の間ここカタルーニャ州のみで食べられ、フォークやナイフは一切使わず、手で焼け焦げた外皮を剥いて食べるのが特徴的です。その料理法から、まず家庭ではなく、レストランで食べるのが一般的な料理です。「焼いたネギがそんなに美味しいの??」それが結構いけるんです!

③ブティファラと白インゲン豆(Botifarra Catalana amb Mongetes)

こちらもカタルーニャ料理の王道といえる一品。ボリューム満点の豚の腸詰ブティファラを炭火で焼き、茹でた白いんげん豆を添えて食べます。近隣のアラゴン州やバレンシア州でも食べられますが、カタルーニャ州ではどのレストランでもランチメニューで出されるほどポピュラーです。お好みでアリオリソースをつけても美味しいですよ。

@Tokyo_love19さんおススメのレストラン

店名:トゥマカッ・バル・レストラン(Tomàquet Bar Restaurant)

住所:Carrer Albí, 34, 17003 Girona

営業時間:月~日 朝10~24時 (コロナ禍で営業時間変更の可能性あり)

HP:https://restauranttomaquet.com/index.php/ca/index/

トマト(トゥマカッ)」という可愛らしい店名のレストラン。建物はカタルーニャの伝統的な家屋「マシア」を改築したもので、中庭にお席もあって、とても素敵な雰囲気です。お料理は上記でご紹介したカタルーニャ料理が中心で、新鮮な野菜やお肉、シーフードも楽しめます。さらにスタジアムからほど近く、サッカー観戦するなら合わせて行きたいおススメのレストランです。

まとめ

 

・セグンダの常連からプリメラ昇格へ!ここ10年で飛躍的な成長を遂げたジローナFC。

・あのマンチェスター・シティの親会社であるシティ・フットボール・グループが共同経営者。

・指宿選手、マイケル・オルンガなど元ジローナのJリーガー多し。

・今季の注目選手は若手DF「アルナウ・マルティネス」とベテランFW「クリスティアン・ストゥアニ」

・街の見どころはあの「ゲームオブスローンズ」のロケ地になった旧市街エリア。中世ヨーロッパがそのままに。

・おススメグルメはカタルーニャ料理。豚の腸詰「ブティファラ」に「パ・アン・トゥマカッ」は鉄板。

 

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