皆さん、オ~ラ~、カタマールです!
前回の投稿「スペインのコロナ感染状況①」にてスペインは規制緩和を進めていますと書きましたが、
今回はここスペインで実施されている「コロナ感染対策」についての投稿です。
みなマスクをしたり、ソーシャルディスタンスを取っているのでしょうか?
スペインの感染対策(9月2日現在)
まず現在のスペインでは、中央政府施行の「衛生措置に関する法律」で決められている大まかなルールは存在するも、細かいルールは17の州政府が決定、実施しています。
ですので、マスクの着用義務は同じでも、感染状況に応じて各州はルールを変更・調整することができます。同じスペインでも滞在する州ごとに確認が必要になりますね。
例えば、私が住むバルセロナがあるカタルーニャ州では「公衆衛生に関する特別措置」というルールがあります。
カタルーニャ州のルール「公衆衛生に関する特別措置」(9月2日現在)
マスクの着用
基本的に6歳以上はマスク着用義務あり。ただし屋外では1.5m以上のソーシャルディスタンスが取れれば着用しなくてもOK。
飲食店や店舗内、公共交通機関や船、飛行機等ではもちろん着用しなくてはなりません。家を出るとマスクの所持はほぼマストですね。これは全国共通です。
詳細は「新型コロナウイルスによる衛生上の危機への対応のための予防,封込め,調整についての緊急措置に関する政令法 21/2020 」の第二章、第六条にて。
会合、集会
同居人の場合を除き、10人を超える会合や集会はできません。ただ、サッカー観戦や映画館など業務のための活動は対象外です。
例えば大人数の友達と公園や自宅で集まったりということはできません。ちなみにスペインでは「ボテジョン(Botellón)」という公園や広場で大勢がお酒を飲んで騒いだりする行為が多発し、このコロナ禍でさらに大きな社会問題になっています。
レストラン・バルの営業
店内でのサービスの提供時間は午前6時~翌午前0時30分まで。店内のテーブル席は2メートル以上確保し、収容人数は最大で50%です。
日本の「アルコールの提供は○○時まで」といったルールはありません。
持ち帰り、デリバリーのみと店内での飲食もできないピーク時は脱しましたが、みんな大好きなバルのカウンターでお話したり、ピンチョスをお客が自由につまんだりできなくなってしまいました。
サービス業及び小売業
基本的にどの店舗も収容人数を70%に制限し、営業時間は午前6時~22時の間まで。
※データ参照元 外務省海外安全ホームページ
主なポイントは以上です。
現在はきちんとマスクをしていれば、日常生活で特に困るルールは個人的にはありません。「レストランや小売店舗の入場や営業時間の制限」や「一度に多くの人たちと集まれない」といった点を意識するようになった程度でしょうか。それほど以前に比べて対策が緩和されました。
実際はきちんと対策は守られているの?
個人の肌感覚もありますが、決して完全には守られてはおりません(汗) みなマスクや手の消毒には慣れたようですが、ソーシャルディスタンスが十分でないのにマスクを外したり、ビーチや公園で大人数が集まってどんちゃん騒ぎといった事例が多発しています。。。また、ルール違反ではありませんが、レストラン、電車や地下鉄の車内で大声でしゃべったり、密を気にせず集まったりするシーンをよく見かけます。
できれば外でもマスクは常用、手洗いうがいは変わらず徹底したいところですね。
スペイン国内旅行は可能?州をまたぐ移動は?
州ごとの規制にもよりますが、現在はどの州へも移動は可能です。
しかし、イビサ島やマジョルカ島のあるバレアレス諸島はスペインからでも渡航時に「COVID検査陰性証明書」、もしくは「ワクチンパスポート(EU規格)」が必要となります(9月2日現在)
バレアレス諸島における規制の詳細は外務省海外安全ホームページより
日常でCOVID検査陰性証明書が必要なケースはある??
こちらも州ごとに違います。現在は大部分の州で必要ありませんが、上記のバレアレス諸島のケースや、多くの人が集まるスポーツ観戦やイベントの参加にCOVID検査陰性証明書が必要な州や自治体があります。また、まだ実施されていませんが、ガリシア州やカンタブリア州、アンダルシア州などで飲食店への入場に提示義務を課す可能性も議論されていますので今後の動向に注目です。
まとめ(9月2日現在)
・マスク着用は原則義務。
・ルールは滞在する州ごとにチェック。
・州間の移動は可能。ただしバレアレス諸島への渡航は「COVID検査陰性証明書」もしくは「ワクチンパスポート(EU規格)」が必要。
・今後、感染拡大によっては州ごとに「COVID検査陰性証明書」もしくは「ワクチンパスポート(EU規格)」が必要になる可能性アリ。